東 電 に 花 束 を
ベルリンやハンブルグなどドイツのいくつかの都市で「原発の運転中止を求めるデモ」が起き、総数にして25万人が参加したという。
日本では27日(日)に銀座で「脱原発」のデモがあり、数百人が参加したらしいが、おそらくほとんど報じられることはないだろう(追記:1000人ほどの参加と報じられた)。
日本人にはデモは「反社会的行為」という刷り込みがある。デモをするには届け出がいる。「学生運動の置き土産」とその世代に恨み言を言っても始まらない。
先日のエジプトでのデモが示しているように、デモは本来、当局のコントロールを打ち破って行われるはずのものだ。
今回の原発事故を承けて、そのコントロールを打ち破るだけの「脱原発」の意思が充満していないわけはないと思うが、それはデモには直結しない。
「被災地の人たちが大変な目に遭っているときに、デモなどしている場合か?」などという意見もある。端的に言えば、「デモをしている場合」だろうと思うのだが、そういうもっともらしい意見でデモを封じようとする人がいるのはいつものこと。日本は「不謹慎」「自粛」で自主規制して、自らの手足を縛ってきた。
ある時間にどこかに集まり、信頼できるかどうかわからない主催者の指導に従って、決められたコースを歩く。意見には賛同できでもデモ行進への参加の敷居はなかなか高い。
デモは行進ばかりではないだろう。自動車にステッカーを貼るのもデモの一種だし、「赤い羽根募金」で胸に赤い羽根をつけて通勤するのもある種のデモだ。
静かな浸透を願うデモ、期間限定のデモなら、それもよい。だか、今回の「原発事故」に対する一般人の意思表明としてのデモにはインパクトが必要だ。しかも、静かなインパクト。
いつでも誰でも静かにできる。独りでもできる。その場所に行きさえすれば。
東電に花束を
思い思いのメッセージを添えて。東京本社でもいい。各地のTEPCO事業所でもいい。
http://www.tepco.co.jp/e-rates/officelist/index-j.html
東電関連の施設を花束で埋め尽くそう。
庭で摘んだ花でもいい。
日本流のデモを生み出そう。
【追】
この場合の花束は「菜の花」か「ひまわり」がいいという話が出ているようだ。