アイデンティティ(2)

(つづき)

欠けてしまったように感じているアイデンティティは、似たような環境の中で修正していくのがいいようだ。

つまり、通勤電車の中。

以前と同じような行動をしながら、実際には自分が以前と違っていることを受け容れていくという過程が必要なのだ。スーツ姿の人たちに囲まれて、少しカジュアルな格好をしている自分を受け容れるということ。

通勤ラッシュがそろそろ終わろうかという時間にそういう経験をした。