お馬鹿さんの帽子

 
万年筆で書くと一番気持ちがいい紙として、フールス紙なんていう名前を知るに及び、「フールスとは何か?」という疑問がわく。いつものことである。

フールスとは「お馬鹿さん」の「fool」で、フル・ネームは「foolscap」、厳密には「fool's cap」。訳すと「お馬鹿帽子」ですが、まあ、お馬鹿ではなくて、「道化師」。

てっぺんが4つくらいに分かれて尖っていて、その先にぼんぼんがついているあの帽子。ヨーロッパのサッカー中継なんかで観客席でかぶっている人をよく見かける。多分あの帽子が「fool's cap」で、その意匠が透かしに入っている紙だったのでそういう名前になったという。

ただし、英語でfoolscapというのは紙の質を意味しているのでは必ずしもなくて、紙のサイズなんだそうだ。海外留学経験のある人なら、A4よりちょっと縦に長い紙がコピー機で使われているのに出くわしたことがあるのではないだろうか。どうも、アレのことらしい。folio とも呼ばれている。最近は規格化が進んでいるから、もう見ることはないのかもしれない。

一方、日本語になった「フールス紙」の方は紙の質を表す。サイズはいろいろ。

多分、あっていると思うけど、全部ネットで調べたことだから、もっとよく知りたい人は用語を頼りに確認して下さいね。