ガラスのスペイン


W杯。スペイン、スイスに負ける。


フジTVの中継だったが、スタジオ、酷かったな。スペイン応援がデフォルトというのはどういうことやら。スペインがワールドカップでいい成績を残せていないこと、知らないわけではないだろう。いわゆる「オトナの事情」ってことでしょうか。


スペインはフランス大会でも一次予選で敗退している。今日の敗戦も「何処かで見たスペイン代表」と感じた人は多かっただろうし、TVのスタジオで見ていた人もオンエアされていない場面ではそういう感想を述べていたはずだ。海外メディアでのスペイン代表の形容詞として「硝子の心臓」に近い表現がとられることも多いだろうと思う。そういう「お国柄」のことは別として、今日のゲーム、後半の攻撃の単調さは目を覆うばかりだったではないか。どうして優勝候補の一角に上げられるのだろう。予選全勝だから? 


そういえば、同じく予選全勝のオランダもW杯で優勝したことはない。何度も優勝候補の一角にあげられながら。オランダの場合はたいてい準備万端で開幕を迎え、だんだんだれていく。当人たちもわかっているらしい。この前のデンマーク戦の後、フリットがインタビューでそういっていた。ブラジルなどが徐々に調子を上げていくのとは対照的。ドイツも意外と予選は危なっかしいことが多い。


さて、スペインは予選を突破できるだろうか。やはり難しいのか。


同組のチリは調子よさそうだった。チリは昔から贔屓なのだ。久々のW杯、さすがにもうサモラノとサラスは代表にはいないが、今日の勝ちは48年ぶりだとか。サモラノのときは3引き分けで、決勝トーナメントに進出。そうそう、いわれてみれば、そうでした。で、今の代表は元気一杯でありました。最近では非常に珍しい攻撃主導のチームと言えましょう。でもスペインには勝てないか。となると、チリの決勝進出はスイス戦次第ということになる。スイスと引き分けで二位通過?


スペインは残りを2勝すれば、予選突破できるだろうか。当初から「激戦」と言われていた組である上に本命スペインの負けで完全に流動的だな。ホンジュラスも未知数だし、スイスはなんだかんだ言って、最近強い。


というわけで、H組の予想は変えないながらも、「スイス/チリ」の目が出てきたか?