ドイツの話を忘れていた
ちっと、冗談じゃないよ、という展開。
イングランドは「誤審」で流れを止められたという恨みはあるにしても、チーム力の違いをドイツに見せつけられたといっていい。逆境を切り抜けて、波に乗ると踏んでいたが、ドイツがあそこまでできあがっているとは。「疑惑のゴール」の因縁話でマスコミはひとしきり盛り上がるのかもしれないが、そういう問題ではないね。ブラジルとドイツは予選リーグではもたもたする伝統があり、決勝になるとぐっとまとまると、自分で書いていたのではあるけれど、ちょっとしたショック。ヨーロッパのトップクラスの国にあんなに差があっていいのか?
なによりエジルなんて選手の話はいままでほとんど聞いていなかった。予選リーグの最終戦から頻りに名前が出てくるようになった。なんといっても当方は普段はサッカーの試合をほとんど見ないワールドカップ限定のサッカーファンである。しかも、ブンデスリーガは地味だしね。ドイツ代表についても、もともとあまり好意的に見ていない。好みの問題だろう。
しかし、まあ、いとも簡単にカウンターを二本も決めてしまったものだ。守備重視の傾向が強まるなか、滅多に見られないようなきれいなカウンターだった。その点、感動的。イングランドのデフェンス・ラインなどしばし存在しないが如くのありさま。最後には選手温存。イングランドvsドイツなのに。
バラクの負傷欠場でボロボロなのかと思ったら、世代交代をびしっと決めていたということらしい。クローゼのゴールへの嗅覚も相変わらずだし。前回、自国開催で優勝できなかった悔しさが原動力だろうか。
そのドイツ、順当なら次はアルゼンチン。まあ、アルゼンチンが勝つんですが、「振り返ってみれば事実上の決勝戦」なんていう試合になるような予感。