"CHALLENGE!"

 


ワールドカップは中休みで中継がないが、このところの習慣で深夜にTVを見てしまう。何とはなしに、ウインブルドン


クビトヴァというチェコ若い女子選手が前回優勝のC・ウイリアムズに善戦していた。テニスも見始めると見てしまうが、明日からのサッカー準々決勝に備えて、仕事を滞らせてはいけない。


で、まあ、テニスにもビデオ判定が導入されていることを知ったわけである。1セットに3回要求できるらしい。写真判定で進んでいるのは、まあ、競馬競輪はおくとして、アメフトだ。たしかタイムアウトと引換えに要求できるはず。テニスは選手が要求するのだが、なんともデジタルな画面で判定が下される。どのくらいの精度が保てているのやら、興味のあるところだが、比較的狭いコートで行っているから可能なのであろう。


アメフトもテニスもこのビデオ判定要求のことを「チャレンジ」という。challengeは「挑戦」と訳されるのがあまりに一般的だから、翻訳の初心者などはなんでもかんでも「挑戦する」と訳してしまうけれども、英語では「挑戦」だけでなく、「課題を与える」「難問に取り組む」などの用法で結構頻繁に用いられる。で、ビデオ判定の場合は「チャレンジ」と言っているが、「異議申し立て」が訳。堅くてスポーツには使えないということだろうか。


こんなことを書いているのはもちろん、ワールドカップで誤審が続いたから。アメフトは非常にプラグマティックだから、こういうのは比較的早くに導入されたが、それでも最初は抵抗があった。テニスでの導入の経緯は知らないが、ウインブルドンの伝統はサッカーと同じくらいではないか? しかも、TVゲームのような形で採用されている。球の軌道から再現したりして。


サッカーはそこまでやったらかなり興ざめな感じはあるが、技術的にはできないことはないだろう。CGを使っての再現で状況の解説が行われている。あれはすぐにはできない? 


いずれにしても、サッカーでも試験的に導入される日は近いだろうな。